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静岡県内の高校で初めて「ボルダリング」の専用ウォールを新設

本校ではこのほど、静岡県内の高校で初めてとなる「ボルダリング」の専用ウォールを新設。11月22日に校内外の関係者やメディアに施設を公開しました。ボルダリングは、スポーツクライミングの一種で東京五輪からオリンピックの正式種目にも採用されるなど、近年人気が高まっています。本校では生徒たちの多様な部活のニーズに応えるため、2026年4月に県内では2校目となる「ボルダリング部(仮)」の創部も予定しています。

公開当日は、冒頭で村上英治校長があいさつに立ち、「本校では野球やサッカー、バスケットボールなど多くの部活動に所属する選手たちが活躍していますが、学校外の活動でもヨットやレーシングカート、ボウリングなどの競技に取り組む生徒が数多くいます。スポーツが多様化する中で、本校ではさまざまな種目に挑戦する生徒たちを応援していきたいと考えており、本校の同窓会やPTAの皆さまからご支援をいただきボルダリングウォールを設置しました」と説明。さらに、「今後は本校の授業だけでなく、併設する付属静岡翔洋幼稚園の園児や静岡翔洋小学校の児童の利用も想定しています。部活動に所属するアスリートたちのトレーニングでも活用していく予定で、眠れる才能を育て、将来的には五輪で活躍する逸材を輩出する拠点にしていきたい」と期待を語りました。続いて、施工を担当した株式会社オーシーエス代表取締役の林照茂氏が施設の概要について「設置した専用ウォールは、幅9m高さ4.5mで、傾斜は95度、100度、105度の3パターンになっています。初心者でも楽しみながら体を成長させられる難易度になっているので、ぜひ多くの若い世代に挑戦してもらいたい」と語りました。

さらにデモンストレーションとして、日ごろからボルダリングジムに通う尾上沙羽さん(高校3年)と川口大造さん(中等部3年)、加藤陽さん(静岡翔洋小2年)のほか、ボルダリング部顧問に就任を予定している本校のウォルター・オスタリー講師が実技を披露。最上部まで登り切ると、会場からは温かい拍手が送られました。昨年のアジア選手権ユースBで9位に入った川口さんは、「素晴らしい施設が完成してとてもうれしい。授業時間との兼ね合いでジムに行けない日でも整った練習環境でトレーニングできるので、感謝の思いを持って使っていきたい」と語り、尾上さんは、「友人に競技の話をすると“やってみたい”と言ってもらえることは多いが、ウォールのある施設は限られているので実際に一緒には行けなかった。高校に完成したことで、気軽に多くの人たちに競技の魅力を知ってもらえるので競技人口が増えるきっかけになれば」と笑顔を見せていました。